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西洋的な正義論に基づいた自由と平等の価値観に対する、寿司かくあるべしというスシポリスの価値観|スシポリス5話感想

現在5話だけど、5話で目立った進展無く、恨みを買い続けているのが少し面白い。

今季のアニメでは、スシポリスにちょっとだけ注目してる。

2006年に日本の農林水産省が創設しようとした「海外日本食レストラン認証制度」に対して海外のマスコミから「スシポリスが日本からやってくる」とバッシングを受けて、結果取りやめになった事件が元ネタ。

カルフォルニアロールを出してるような海外の寿司屋にスシポリスが乗り込んでいってめちゃくちゃにして恨みを買ってくるというのが、今のところのストーリー。

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(引用:スシポリス第5話)

スシポリスを反面教師として、食の自由の楽しみ方を尊重しようというメッセージは透けてきてはいるものの、表面的には5話とも同じようにスシポリスがボコボコにし続けている。

個人的な感心はどこまで、スシポリス達がブレないかという点。

彼らは悪ではなく、彼らの信じる正義を貫いているだけだ。このまま話が進んでいって、スシポリス達が、俺達は美味しい寿司を守るはずが一番大事な食べる人の気持ちを考えてなかったのだ、などと改心しやがったら、ここまでの5話は単にすごく冗長な前フリでしかない。舞台は西洋であり、西洋的な正義論に基づいた自由と平等の価値観に対して、寿司かくあるべしというスシポリスの価値観はそう簡単には融合しない。言うならばスシポリスは欧米とその他という、世界の縮図でもある。

今後どういうラストを迎えるのだろうか。この5話が僕の時間の無駄となるのか、それとも視野を広げる糧となってくれるか、無意味に緊張感を持って、スシポリスを見ている。

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